ハラダ歯科医院ブログ

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2016.09.20更新

こんにちは。(`-д-;)ゞハラダ歯科医院です。

『誤嚥性肺炎』とは食べ物や唾液などが気管に入ってしまうことを誤嚥(ごえん)といい、誤嚥が原因で起こる肺炎を誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)といいます。通常はむせて気管から排出する反射機能が働きますがこの機能が鈍ってしまうと気管に入り込んでしまった食べ物を排出できず結果として肺炎を起こすことがあります。典型的な症状は(・発熱・激しい咳と膿性痰(のうせいたん=黄色いタン)が出る・呼吸が苦しい・肺雑音など)風邪と間違えて診断されてしまうことがあり、特に高齢者でこのような症状がある場合は誤嚥性肺炎の可能性を考える必要があります。また高齢者の場合は普段の生活で、肺炎とは無関係のような次の症状が見られる場合でも、肺炎の可能性があります。(・元気がない・食事時間が長くなる・食後に疲れてぐったりする・ぼーっとしていることが多い・失禁するようになった・口の中に食べ物をため込んで飲み込まない・体重が徐々に減ってきた・夜間に咳込むなど)

また、胃に直接チューブを入れて栄養物を送り込む(経管栄養)状態の方でも、誤嚥性肺炎になることがあります。食べないで口を使わないと、唾液の分泌が減り、また鼻腔・咽頭からの分泌物も嚥下されにくいため、口腔や咽頭は食べているとき以上に汚染し細菌が繁殖しやすくなります。夜間そのような分泌物を誤嚥したり、胃からの栄養物が逆流して誤嚥したりすると、肺炎を起こしやすくなります。通常では誤嚥するとむせますが、むせなかったり、睡眠中に無自覚に唾液や鼻腔粘液が呼吸にともなって、少しずつ気道に入っていく現象がおこります。このように本人の無意識のうちに唾液などを気管に入れてしまうことを、不顕性誤嚥(ふけんせいごえん)といいます。嚥下反射・咳反射の低下した老人の場合、睡眠中には約70%の方に「不顕性の誤嚥」がみられ、この不顕性誤嚥を繰り返すうちに肺炎を起こしてしまうという誤嚥性肺炎が多いため、老人性肺炎予防の日常的なケアとして『十分な口腔ケア』が大切です。ハラダ歯科医院では往診で通院困難な方の生活や介護の状況も理解しやすいので、より適切な口腔ケアを提案することが可能になります。口腔ケアの方法を指導する場合は、通院困難な方の体の状態はもちろん、介護者がどれだけ関われるかが大切なポイントになります。また、 誤嚥性肺炎の予防や食べる楽しみの回復など、口腔機能のリハビリテーションも行います。治療の方法は利用者の体力に合わせて無理のないように進めていきます。ご相談があれば、いつでもご連絡下さい。



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投稿者: ハラダ歯科医院

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